2020年01月27日
最近ではあまり見なくなってきたものですが忌中札というのがあります。これは 半紙に忌中と書いて黒枠にして玄関に張り出すものですが、どうしてそんなことをするのかと言いますと要するにこの家で亡くなった人がいますよということを周りに知らせるために行うことになります。
同時に葬儀がいつ行われるのかといったような知らせなども書くことが多いです。ちなみに忌中という概念は仏教のものと思われがちですが根底にあるのは神道における汚れの概念であり、実際のところ仏教とはあまり関係がなかったりします。
仏教における特定の宗派などはそもそも喪という概念が無かったりしますので、神道ではこういうことをやるのですが仏教であるというのは何となく仏教と神道を混ぜて行われている習慣というようなことになっています。ちなみに最近ではあまりやらない理由としてあるのはこの日に確実に人が留守になりますよということを人に知らせてしまうという部分で防犯上よろしくないという意見が増えてきたからです。
ですから、今時はそんなにわざわざ玄関に、というよりは回覧板で回すとかそうしたことで葬儀の日程を伝えるということが多いです。但し、やはり地域によってはまだよくやっていることでもあります。