2019年03月31日
仏教にはたくさんの宗派があり、葬儀の内容もそれぞれで違います。たとえば曹洞宗だと、焼香の作法の違いが特徴的です。お香をつまんだら額の高さまで持ち上げ、押し戴くようにしてから火にくべるのが作法です。葬儀の前に確認しておきましょう。
なお、1度目の香を押し戴いてくべたら、2度目の香は押し頂かずにくべるのもポイントです。焼香は慣れていないと緊張するので、事前に手順をおさらいしておくと慌てずに済ませられます。また、曹洞宗の葬儀では受戒と引導というものが行われるのも特徴です。
これは焼香とは違って会葬者のすることは特にないので、静かに式の進行を見守ればOKです。受戒というのは、故人が戒名を授かることです。というのは、曹洞宗では亡くなったあとはお釈迦様の弟子になるのですが、そのための名前が必要だからです。故人がこのあとつつがなくお釈迦様の元へ行けるための儀式だと考えておきましょう。それから引導ですが、これはフィクションなどでも耳にする言葉かと思います。仏の道へと導く、という意味です。具体的には、導師が故人の剃髪をし、読経や鳴り物を済ませてから松明で円を描くような仕草をします。故人が無事にお釈迦様の弟子になれるよう、しめやかに執り行いましょう。